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AI開発の設計指針
3本セット(汎用版)

AIエージェントに開発や運用を任せるときに、周りに用意しておくものを3つの設計指針にまとめました。実際のプロジェクトの運用で得た原則と教訓を、特定のプロジェクトに依存しない形にしています。どれも Markdown 1ファイルで、そのままプロジェクトの docs/ に置いて使えます。

境界——AIに何をさせないか、どこで止めるか(ハーネス設計)

材料——AIが判断するとき、何を知っているか(コンテキスト設計)

現状と順序——今どう動いていて、どこから任せるか(既存システムの移行)

新しく作るプロジェクトなら「境界」と「材料」の2本を。すでに動いているシステムをAIに任せるなら「現状と順序」から始めて、残りの2本をその上に載せます。

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01 / 境界

AI開発ハーネス設計(汎用版)

AIに何をさせないか、どこで止めるか。6つの層、人間とAIの責任分界、承認ゲートの実動作確認、秘密情報の扱い、実際の事故から導いた教訓集。

ファイル名 ai-harness-design.md(約38KB・UTF-8)/ 版 1.2(2026.10.24)

02 / 材料

AI開発コンテキスト設計(汎用版)

AIが判断するとき、何を知っているか。コンテキストの5つの置き場、指示書の骨子、正本と事実台帳、鮮度の管理、長い作業での圧縮と隔離、外部入力の扱い。

ファイル名 ai-context-design.md(約32KB・UTF-8)/ 版 1.0(2026.10.23)

03 / 現状と順序

既存システムのAI管理移行(汎用版)

すでに動いているシステムをAIに任せるとき、移行前に用意する7つ(台帳・動作確認・復旧・暗黙知・作業環境・委任計画・関係者)と、任せる範囲を4段階で広げる方法。

ファイル名 ai-migration-design.md(約32KB・UTF-8)/ 版 1.0(2026.10.24)

3本とも登録不要・無料。複製・改変自由(改変版を配布する場合は出典を明記してください)。

こんな方に

  • 意思決定者・発注側の方:各資料の冒頭にある「要約」だけ読めば足ります。開発会社に「どんなハーネスがありますか」「AIへの指示書は誰が更新していますか」「戻せることを試しましたか」と聞くときの質問リストも入っています。
  • 実装・運用する方:全体を通して。各資料の記入テンプレート(§11、移行は§8)と記入済み見本を手元に置いて作業できます。
  • AIエージェント:ファイルを渡して「§0の手順に従って」と言えば、リポジトリを調べてテンプレートを自分で埋め始めます。人間は判断事項だけ決めれば済み、判断できなければ推奨案で仮決定して先へ進みます。

3本の関係

ハーネス設計コンテキスト設計既存システムの移行
扱うこと止める仕組み判断の材料現状の記録と、任せる順序
主な中身6つの層、責任分界、承認ゲートの実動作確認、秘密情報、教訓集5つの置き場、指示書の骨子、正本と台帳、鮮度、圧縮と隔離、外部入力台帳、動作確認、復旧、暗黙知、作業環境、4段階の委任計画、関係者
いちばん伝えたいこと承認ボタンは、本当に止めているか決めたことは会話ではなくファイルに戻せることを先に確かめる
使う順番(新規)12—
使う順番(既存)231

いちばんお伝えしたいこと——承認ボタンは、本当に止めていますか

ある本番環境で、承認ボタンが実はデプロイを止めていなかった、ということがありました。設計書にもコードにも図にも「承認後に反映」と書いてあったのに、です。

この種の食い違いは、一度実際に止まるかを試すことでしか見つかりません。ハーネス設計では、導入時と、パイプラインや権限を変えたときに「止まるべき操作が止まるか」を確かめる方法を、テンプレートの一項目として組み込んでいます。

使い方

  1. 必要な資料をダウンロードして、プロジェクトの docs/ に置きます。別のファイルは作りません。
  2. AIエージェント(Claude Code などのコーディングエージェント)に「このファイルの§0に従って」と渡します。AIがリポジトリや設定を調べ、テンプレートのうち分かる項目を埋め、人間が決めるべき項目を「要決定」として挙げてきます。
  3. 権限の境界や触ってはいけない場所など、人間が決める項目を埋めます。判断できない項目は「おすすめで」と返せば、AIが推奨案で仮決定して「仮」と印を付けます。
  4. 「実動作確認」(ハーネス設計§11-E)や「復旧を試す」(移行§8-C)のように、実際に手を動かす項目を一度行い、日付を入れます。ここまでが導入の完了です。

ツール名(CodePipeline、Amplify、GitHub Actions、WordPress など)はすべて例です。同じ役割を果たすものに読み替えて使えます。

ご利用条件

3本とも自由に複製・改変して利用できます。社内での利用、取引先への共有、自社の手順書への組み込みも構いません。改変版を配布する場合は、出典(JumpStack株式会社「AI開発の設計指針(汎用版)」と資料名)を明記してください。

本資料は設計の考え方と手順を示すものです。個々のシステムへの適用結果について当社は責任を負いかねます。本番環境への適用は、各プロジェクトの責任者の判断で行ってください。

設計指針を、御社のプロジェクトに。

JumpStackは、お客さまの現場にAIチームを配置するFDEを軸に、課題の定義から実装・運用までをご一緒しています。テンプレートの記入、承認ゲートの実動作確認、既存システムの棚卸しと段階的な移行まで、ご一緒します。

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